Oracle:Oracle11gR2インストール with grid infrastructure(ASM スタントアロン構成)(x64 Linux)

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目次

はじめに

ここではOracle11g R2 with grid infrastructure(ASMスタントアロン構成) (x64)について、導入の記録を書いたものである。Oracle11g R2はアメリカのOracleサイトで発表されてからそこまで日がたっていないが、このページが導入の助けになれば幸いです。

環境情報

  • OS : CentOS5.3(x64)

なおVMware Vsphere 4.0 ESXi上で環境を構築しています。

Oracleアカウント登録

まず、Oracleとgrid infrastructure(ASM)を利用するためのグループ・アカウントを登録する。 UID/GIDは環境に合わせて適宜読み替えてほしい。

oracleユーザがOracleの実行の役割を持つ。gridはgrid infra structureを操作する役割を持つ。 なおoinstallグループはインストール時に重要なグループとなる。oracle/gridユーザのプライマリグループにoinstallグループを設定することがポイントです。

# groupadd -g 1001 oinstall
# groupadd -g 1002 dba
# groupadd -g 1003 oper
# groupadd -g 1004 asmadmin
# groupadd -g 1005 asmoper
# groupadd -g 1006 asmdba # useradd -u 1001 -g oinstall -G asmdba,dba oracle
# useradd -u 1002 -g oinstall -G asmadmin,asmoper,asmdba,dba grid

asmをdbaグループに入れておかないとsrvctlが失敗する・・・ふぅ

Kernelパラメータ登録

Oracleインストールにはカーネルパラメータを修正する必要がある。以下はCentOS5.3デフォルト環境に対して変更が必要となるパラメータを記載したものである。パラメータ変更後にOSを再起動しなくてもいいのは楽ですね。Solarisとだいぶ違います。

# vi /etc/sysctl.conf
=> 以下パラメータを登録
kernel.shmmni = 4096
kernel.sem = 250 32000 100 128
net.ipv4.ip_local_port_range = 9000 65500
fs.file-max = 6815744
net.core.rmem_default = 262144
net.core.rmem_max = 4194304
net.core.wmem_default = 262144
net.core.wmem_max = 1048576
fs.aio-max-nr = 1048576
# sysctl -p
=> 設定を反映する

ulimit設定

Oracle/grid infra structureを動作させるためには、oisntallグループに対してulimitの変更を許可させる必要がある。忘れずに。

# vi /etc/security/limits.conf
以下の行を追加
@oinstall     soft      nproc      2047
@oinstall     hard      nproc     16384
@oinstall     soft      nofile     1024
@oinstall     hard      nofile    65536
# vi /etc/pam.d/login
以下の行を追加
session required pam_limits.so

必要パッケージの導入

以下のパッケージがインストール時には必要となります。量が多いですが、一度覚えてしまえば応用できるので、気持ちを切らさずに取り組んでください。

# yum install -y gcc
# yum install -y gcc-c++
# yum install -y compat-libstdc++-33
# yum install -y elfutils-libelf-devel
# yum install -y libaio-devel
# yum install -y sysstat
# yum install -y unixODBC unixODBC-devel

アカウント環境変数

Oracleアカウント

oracleアカウントの環境変数を変更します。

$ vi .bash_profile
=> 以下の行を追加
ORACLE_BASE=/opt/oracle/app
export ORACLE_BASE
ulimit -u 16384 -n 65536
umask 022
注意)
ORACLE_HOME等ほか環境変数は無効化!

gridアカウント

gridアカウントの環境変数を変更します。

$ vi .bash_profile
=> 以下の行を追加
ORACLE_BASE=/opt/oracle/app
export ORACLE_BASE
ulimit -u 16384 -n 65536
umask 022
注意)
ORACLE_HOME等ほか環境変数は無効化!

raw deviceの設定

ASMでストレージを管理するため、ディスクをraw deviceとして登録する。 raw deviceとして登録するためにudevという仕組みを利用する。

# vi /etc/udev/rules.d/60-raw.rules
ACTION=="add",KERNEL=="sdb",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
ACTION=="add",KERNEL=="sdc",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw2 %N"
ACTION=="add",KERNEL=="sdd",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw3 %N"
ACTION=="add",KERNEL=="sde",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw4 %N"
ACTION=="add",KERNEL=="sdf",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw5 %N"
ACTION=="add",KERNEL=="sdg",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw6 %N"
ACTION=="add",KERNEL=="sdh",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw7 %N"
ACTION=="add",KERNEL=="sdi",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw8 %N"
KERNEL=="raw1",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"
KERNEL=="raw2",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"
KERNEL=="raw3",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"
KERNEL=="raw4",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"
KERNEL=="raw5",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"
KERNEL=="raw6",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"
KERNEL=="raw7",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"
KERNEL=="raw8",OWNER="grid",GROUP="oinstall",MODE="0660"

上記設定後はOSを再起動しましょう!

ディレクトリ作成

Oracle/grid infra structureは/opt/oracle配下にインストールします。oinstallグループに書き込み権限を持たせていることがポイントです。

# mkdir /opt/oracle
# chown oracle:oinstall /opt/oracle
# chmod 775 /opt/oracle

grid インストール開始

では、今からgrid infra structureをインストール開始です。 なおoracleよりもinfra structureを先にインストールしてください!

パッケージ展開 & インストーラ起動まで

gridユーザで以下作業を行います。gridユーザでGUIにログインして操作を行ってください。

$ unzip linux.x64_11gR2_grid.zip
$ cd grid
$ ./runInstaller

インストール・オプションの選択

runInstallerコマンドを実行したらインストーラが起動します。まず最初にインストールタイプを選択してください。今回は「スタンドアロン・サーバ用のGrid Infrastructureのインストールおよび構成」を選択してください。

Grid-11gr2-install-1.png

製品言語の選択

製品を実行する言語を選択します。「日本語」・「英語」を選択(デフォルトで選択されている)する。

Grid-11gr2-install-2.png

ASMディスク・グループの作成

ASMディスク・グループを作成します。その際にどのディスクを利用するかを選択します。 今回はraw1-raw8までの8GBディスクを「DATA」というディスク・グループ名で登録します。 冗長性は「通常」(ミラーですね)を選択します。

Grid-11gr2-install-3.png

ASMパスワードの指定

ASMインスタンス管理に必要なSYSユーザとASM監視用のASMSNMPユーザに対してパスワードを設定します。 今回は同じパスワードを設定するようにしています。

Grid-11gr2-install-4.png

権限付きオペレーティング・システム・グループ

ASMの管理権限をそれぞれOSユーザに割り当てます。以下のように割り当てます。

  • OSDBAグループ : asmdbaグループ
  • OSOPEグループ : asmoperグループ
  • OSASMグループ : asmadminグループ

Grid-11gr2-install-5.png

インストール場所の指定

インストール場所を指定します。Oracleベースとソフトウェアの場所を以下の通り指定します。

  • Oracleベース : /opt/oracle/app
  • ソフトウェアの場所 : /opt/oracle/app/product/11.2.0/grid

Grid-11gr2-install-6.png

インベントリの作成

Oracleインストールのインベントリ・データを格納するディレクトリを指定します。 デフォルトのままでOKです。

Grid-11gr2-install-7.png

前提条件チェックの実行

インストール前に、必要なインストールパッケージやカーネルパラメータがそろっていることを確認します。 ここまでに必要な作業を行っていれば画面の通り「pdksh」のチェックで引っかかるはずです。 もしこれ以上のものが出たら依存を解消して再度インストールにチャレンジしてください。

「pdksh」はRedHatで利用されている「Public Domain ksh」というものらしいですが、CentOS5ではkshがインストールされているので、無視しましょう。画面右上の「すべて無視」をチェックしてインストール作業を開始しましょう。

Grid-11gr2-install-8.png

インストールの開始

やっとインストール作業が開始されます。

Grid-11gr2-install-9.png

インストール作業が終わったら、rootアカウントでスクリプトを実行する旨の画面が表示されます。 ここでrootアカウントにスイッチして、コマンドを実行しましょう。

$ su - 
# /opt/oracle/oraInventory/orainstRoot.sh
# /opt/oracle/app/product/11.2.0/grid/root.sh

Grid-11gr2-install-10.png

grid infrastructureのインストールが完了しました。お疲れ様です。まだOracleのインストールがあるので気を抜かないように!

Grid-11gr2-install-11.png

oracle インストール開始

では、今からoracleをインストールします。なおoracleよりもinfra structureを先にインストールしてください! インストール作業はoracleユーザで行います。oracleユーザでGUIにログインしてください。

$ cd database
$ ./runInstaller

セキュリティ・アップデートの構成

セキュリティ・アップデートの構成画面です。特に入力せずに次の画面に(デフォルトでいいです)

Oracle-11gr2-install-1.png

インストール・オプションの選択

インストールオプションを選択します。「データベースの作成および構成」を選択して、次の画面へ。

Oracle-11gr2-install-2.png

システム・クラス

システム・クラスを選択します。ASMを利用するので「サーバー・クラス」を選択しましょう。 デスクトップ・クラスだとファイルシステムに自動的にインストールしますのでASMを利用する場合は選ばないこと。

Oracle-11gr2-install-3.png

ノードの選択

単一構成のため「単一インスタンス・データベースのインストール」を選択。

Oracle-11gr2-install-4.png

インストール・タイプの選択

インストールタイプを選択します「標準インストール」を選択します。

Oracle-11gr2-install-5.png

標準インストール構成

インストール構成の詳細を入力します。

  • Oracleベース : /opt/oracle/app
  • ソフトウェアの場所 : /opt/oracle/app/product/11.2.0/dbhome_1
  • 記憶域のタイプ : 自動ストレージ管理
    • データベース・ファイルの位置 : DATA
    • ASMSNMPパスワード  : gridインストール設定時のパスワードを入力してください。
  • データベースのエディション : Enterprise Edition
  • OSDBAグループ : dba
  • グローバル・データベース : orcl
  • 管理パスワード/パスワードの確認 : 適宜入力してください

Oracle-11gr2-install-6.png

前提条件チェックの実行

インストール前提条件をチェックします。「pdksh」の依存チェックエラーが出るが画面右上の「すべて無視」をチェックして次の画面に。インストールが開始されます。

Oracle-11gr2-install-7.png

インストール後

データベースの作成が完了した後にrootアカウントで実行すべきシェルが指示されるので、rootアカウントになって実行しましょう。

$ su - 
# /opt/oracle/app/product/11.2.0/dbhome_1/root.sh

Oracle-11gr2-install-9.png

これにてインストールが完了です!長かったですね。

個人用ツール